そらいろ耳鼻咽喉科センター北駅前院
院長 内尾紀彦
- 私立開成学園卒
- 東京慈恵会医科大学卒
- 厚木市立病院 研修医
- 東京慈恵会医科大学 耳鼻咽喉科学教室 入局
- 東京慈恵会医科大学附属病院 耳鼻咽喉科 レジデント
- JCHO東京新宿メディカルセンター 耳鼻咽喉科 レジデント
- 富士市立中央病院 耳鼻咽喉科 レジデント
- 東京慈恵会医科大学附属病院 耳鼻咽喉科 助教
を経て、2021年7月に開業させていただきました。耳鼻咽喉科での専門は音声障害です。
生まれは千葉県です。父親が転勤族だったため、その後すぐに新潟に引っ越しとなりました。子供の頃は体が弱く、何度も小児科に入院をしました。医師や看護師から幾度となく助けられ、その頃から無意識のうちに、医師への漠然とした憧れを抱くようになりました。
その後東京に戻り私立開成学園に入学しました。当時は自分の体力の無さ、根性の無さを自覚しており、山登りを通じて自分を鍛え上げようと考え、ワンダーフォーゲル部に入部しました。北岳、槍ヶ岳など、日本百名山は10以上制覇しました。
高校生になってからは、大学受験を意識するようになりました。法曹界で働く父親からは、文系への進学を強く勧められました。しかしながら自分は理系科目が得意で、かつ興味があることを自覚しており、理系を目指す事となりました。特に算数、数学が得意であったため、当初は工学系への進学も検討しておりました。しかしながら春山茂雄の「脳内革命」という本に出会い、心で思った事が「ホルモン」という物質となり、化学物質として体に作用する事を学び、非常に興味深く感じました。そちらをきっかけに最終的には、医学部に進学する決意をしました。
東京慈恵会医科大学に入学後は陸上部に所属し、砲丸投げを専門にやっておりました。3年間キャプテンも務めておりました。他大学に多くの知り合いができ、非常に充実した一時でした。陸上は個人競技であるため、他大学との垣根が低い点が長所でした。
またもともと歌が好きだったため、大学生になってからは歌の大会に出場をしたり、作曲をしたりしておりました。歌の大会に出場をした時は、プロで無くても歌の上手い方がたくさんいらっしゃる事を知り、素人ながら感動を覚えました。どうやったら歌がもっとうまく歌えるかを、ずっと考え続けた時期もありました。
そんな中、当時プロの歌手を目指している知り合いから、「歌手を診れる耳鼻咽喉科の先生がいなくて困っている」という話を聞きました。それをきっかけに、歌が好きな自分にできる仕事をしたいと考えるようになり、「歌手の気持ちが分かる医師」、「音声障害を専門的に診れる医師」を目指そうと決意しました。
厚木市立病院での研修医時代は、研修医としての業務を全うしつつ、ハーフマラソンに出場したり、耳鼻咽喉科の部長先生と一緒に、院内コンサートに出演したりもしました。その後迷わずに、耳鼻咽喉科では歴史と伝統のある東京慈恵会医科大学の耳鼻咽喉科学教室に入局しました。数多くの先輩方、同級生に支えられ、耳鼻咽喉科の専門医を取得することができました。
その後、音声障害の患者さんをみる「喉頭外来」に出ておりました。音声障害に対する手術としては、口の中から行う注入術や喉頭微細手術や、外切開を伴う手術があります。時代の流れとしましては、手術もより「低侵襲」なものが、求められるようになってきております。しかしながら当時はできる限り手術を行わずに、音声治療を中心に行い治療をしていく外来を心がけておりました。理由としましては自分自身が歌好きな人間であったため、できる限りのどにメスを入れずに治したいという気持ちが、非常に強かったからです。また「内視鏡下鼻副鼻腔手術後の音声の変化の検討」の研究に、最も力を入れておりました。こちらはそらいろ耳鼻咽喉科センター北駅前院の院長となった現在も、東京慈恵会医科大学、千葉工業大学、甲南大学と連携し、継続をしております。
自分自身がアレルギー性鼻炎持ち、息子は中耳炎持ちです。同じ悩みを抱える患者さんのお役に立ちたいと考えております。息子も過去にひどい中耳炎となり、耳鼻咽喉科で「鼓膜切開が必要だ」と言われたことがありましたが、何とか薬の治療で避ける事ができました。
当院では画像ファイリングシステム、コーンビームCT、聴力検査、ティンパノメトリー、電子ファイバースコープ、ストロボスコピー、中耳ファイバースコープ、超音波検査、CO2レーザーといった、最新の機器を取り揃えております。大きな病院に行かなくても一通り検査、治療を行うことができるような体制を整えております。
微力ながら地域医療に貢献できるよう、今後とも精進をしていきます。
所属学会
- 日本耳鼻咽喉科頭頚部外科学会
- 日本耳鼻咽喉科学会神奈川県地方部会
- 日本音声言語医学会
- 日本音響学会
- 日本喉頭科学会
- 日本めまい平衡医学会
資格
- 日本耳鼻咽喉科頭頚部外科学会 耳鼻咽喉科専門医
- 日本耳鼻咽喉科頭頚部外科学会 嚥下障害講習会 修了
- 痙攣性発声障害 ボトックスWEB講習・実技セミナー修了
- 鳥居製薬 舌下免疫療法 適正使用eラーニング 受講終了
- 日本めまい平衡医学会 めまい相談医
- 緩和ケア研修修了(東京慈恵会医科大学)
その他勤務歴
- 衆議院 共済組合診療所 勤務
- JAL(日本航空株式会社)運航乗員健康管理部 勤務
主な研究、論文等
-
鼻音生成時における副鼻腔の連成振動の検討,
伯田 亜海,杉浦唯, 竹本浩典, 北村達也, 内尾紀彦, 鴻信義,日本音響学会2022年春季研究発表会 - 鼻副鼻腔の模擬手術が伝達関数に及ぼす影響,
杉浦唯, 竹本浩典, 北村達也, 内尾紀彦, 鴻信義,日本音響学会秋季研究発表会, 799-800 (2021). - 鼻音生成時の声道形状の抽出と音響特性の解析
杉浦唯, 竹本浩典, 北村達也, 内尾紀彦, 鴻信義,日本音響学会春季研究発表会講演論文集, 767-768 (2020). - CT and MR imaging of laryngeal metastasis from renal cell carcinoma: A case report
Akira Baba 1 2, Satoshi Matsushima 1, Ryo Kurokawa 2, Reina Kayama 1, Mariko Kurokawa 2, Yoshiaki Ota 2, Hideomi Yamauchi 1, Hirokazu Ashida 1, Matsusato Tsuyumu 3, Norihiko Uchio 4, Hiroya Ojiri 1 Radiol Case Rep . 2021 Oct 17;16(12):3927-3930. doi: 10.1016/j.radcr.2021.09.047. eCollection 2021 Dec. - これが急性炎症による咽頭浮腫だ!
内尾紀彦, 鴻信義,東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科学教室助教, 東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科学教室教授
皮膚アレルギーフロンティア 18(2): 116-116 2020 - 血腫を併発した急性喉頭蓋炎の1症例
内尾 紀彦, 黒田 健斗, 重田 泰史, 小林 俊樹 耳鼻咽喉科展望 61(2) 97-100 2018年4月 - 術後に唾液腺導管嚢胞と診断された耳下腺嚢胞の1例
内尾 紀彦, 黒田 健斗, 倉島 彩子, 重田 泰史
耳鼻咽喉科展望 60(6) 276-280 2017年12月 - 側頸部異所性甲状腺を原発とした甲状腺乳頭癌の1例
黒田 健斗, 内尾 紀彦, 重田 泰史
耳鼻咽喉科展望 60(2) 90-94 2017年4月 - 重心動揺計による非ベンゾジアゼピン系睡眠薬の平衡機能への影響評価
望月 文博, 石井 正則, 内尾 紀彦, 加藤 雄仁, 竹ノ谷 亜希子, 柳沢 佐和子, 鈴木 香, 山崎 ももこ, 近澤 仁志, 谷口 雄一郎, 肥塚 泉
Equilibrium Research 75(5) 420-420 2016年10月 - 内頸動脈狭窄症に対する血管内治療で血管性耳鳴が消失した1例
内尾 紀彦, 苦瓜 夏希, 月舘 利治, 飯島 明, 石井 正則
耳鼻咽喉科展望 59(3) 135-139 2016年6月 - 頸部に長期間残存していたカッターナイフ異物の1症例
内尾 紀彦, 森脇 優子, 月舘 利治, 石井 正則
耳鼻咽喉科展望 59(2) 73-79 2016年4月 - 無難聴性耳鳴・耳閉感を主訴とする患者の臨床的特徴とその治療
石井 正則, 苦瓜 夏希, 内尾 紀彦, 月舘 利治
日本耳鼻咽喉科学会会報 119(4) 533-533 2016年4月 - 当院で経験した血管性耳鳴の2例
内尾 紀彦, 石井 正則
Otology Japan 25(4) 652-652 2015年9月 - C2に関連する耳閉感の病態生理
石井 正則, 月舘 利治, 高宮 優子, 内尾 紀彦, 苦瓜 夏希
日本耳鼻咽喉科学会会報 118(4) 616-616 2015年4月 - 後頭部への進展を認めた先天性巨大真珠腫の1症例
内尾 紀彦, 小森 学
耳鼻咽喉科臨床 補冊 (補冊139) 66-66 2014年6月 - 後頭部皮下への進展を認めた巨大先天性真珠腫の1症例
内尾 紀彦, 小森 学, 山本 和央, 近澤 仁志, 谷口 雄一郎, 鴻 信義, 小島 博己
耳鼻咽喉科展望 57(1) 34-39 2014年2月 - 軽症脳外傷後遺症による高次脳機能障害をTc-ECD SPECT統計画像解析で診断する基準を確立する試み
粳間 剛, 内尾 紀彦, 上出 杏里, 竹川 徹, 安保 雅博
脳循環代謝 22(1) 115-115 2010年11月